3月22日、春のセンバツ大会3日目第3試合。
札幌第一高校VS木更津総合高校。
先日のコラムにてユニフォームのルーツを紹介した札幌第一高校さんですが、大会3日目に関東大会チャンプの木更津総合高校さんと対戦しました。
結果は5-2と残念ながら敗れてしまいましたが、あそこで・・・と思いだされるのはエース上出投手と守備陣がピンチをしのいで迎えた3回裏。
札幌第一高校の攻撃で無死満塁と絶好の好機に相手投手早川選手の力投もあり3者連続三振で無得点に終わったシーン。
あそこで1点でも入っていればまた違った展開になっていたかもと思った方もいらっしゃったと思います。
さて、その意外と点数の入らないといわれているノーアウト満塁のケースが、その他の状況「1・3塁や2・3塁」と比べてみてどれだけ点数をとるのが難しいのかを「少なくとも1点以上入るケース」で考えてみてました。
【ノーアウト満塁のケース】
めったに見ない得点パターンも含めて数えてみると、
・ヒットの単打・長打
・犠牲フライ
・スクイズ・セフティースクイズ(ツーランスクイズを含む)
・ヒットエンドラン
・バスター・バスターエンドラン
・ホームスチール(重盗を含む)
・ディレードスチール(牽制からのランダウンを含む)
攻撃側から仕掛けて点数が入るものとしてはこんなところでしょうか?
一方、相手のミスを期待すると、
・四球・死球
・ワイルドピッチ・パスボール(バッテリーエラー)
・ボーク(スクイズ時の打者の背面投球を含む)
・打撃妨害
・捕手のインターフェア(オブストラクションを含む)
・野手の走塁妨害
・捕球エラー・送球エラー
ホームスチールというまずないだろうというものも含めるとこんなところでしょうか?
ワンアウトだと前回掲載した
「ドカベンアウト」での可能性や、1・3塁だとタッチをしなければならないホームでのクロスプレーよりも、ゲッツーをとれる1塁ランナーと打者走者をアウトにしダブルプレーを狙うケースが点差や展開によっては考えられます。
2・3塁だと故意四球時の違反として「キャッチャーボーク」をもらえる可能性もでてくるのでもう少し増えそうです。
点差や相手の守備体型により一概にひとくくりにはできませんが、すべての塁がフォースプレーの満塁だと「ホームに投げてかつダブルプレー」すなわち相手に点数を与えずかつアウトを二つとることが、他のケースにくらべ成立しやすいので守っている野手がホームに投げることが多いと考えます。
したがって、ノーアウト満塁で攻撃側が点数を上げられるパターンは1・3塁や2・3塁より少ないと思われます。
押せ押せムードの「ノーアウト満塁」チャンスですが、意外と点数が入らないというのは、このあたりに理由があるのかもしれません。