野球の「捕ってから早く投げる」という事について
グラブ・スキル以前にすべきこと。状況によって求められるスキルは違う「高いレベルの感覚」と小学校・中学校でのベストプレーは実は同じではない
捕ってから早く投げないといけない状況とは、「ボールを捕ったときにすぐに投げないとアウトに出来ない状況」ということなんですが、代表的の状況は以下の2つではないでしょうか?
・ランナーの足が速い
・ボールをとったところが深い(送球先まで遠い位置)
プロはもちろん、実際に大学や社会人野球の試合をご覧になっているかたはご存じのことと思いますが、内野手の守備位置は「高校まで」と比べて深いです。
(高校生でも強豪高校同士のゲームであれば深いと思いますが)
理由は
・打球が速い
・高い打撃技術をもった選手が多く「狙った方向に打ち分けられる」
ので、守備位置が浅いと「1塁線・3塁線」 「三遊間・二遊間・一二塁間」を簡単に抜かれます。
一方、打球が速いと自分のところに飛んでくる時間が短いので深くても間に合うということも言えると思います。
相手打者のレベルが高くなればなるほど野手の守備位置は深くなります。
そして足が速く・肩の強い選手は打球に追いつきアウトにすべく塁まで投げきる能力があるので「深い守備位置」を守ることができるわけです。
逆に言うと「あて捕り」を身につけていても「相手のレベルに応じた守備位置」によっては自分で守備のハードルをあげてしまうことになるわけです。
守備が上手な選手と苦手な選手ではボールを「どこで捕るか?」が違うという話をしました。
上手な選手はボールが捕りやすい位置を知っている。
ぞくにいうボールの「上がり際」か「落ち際」に上手く合わせて捕球することに長けてます(いろんな打球が飛んできますからすべての打球をとりやすく処理できません)
普段の練習で打球をみてどの辺のバウンドに合わせるかをおそらく無意識にするくらいの数は練習してるんだと思います。
また、事前に相手チームの打者や自軍の選手の調子や動き、グラウンドの状況などもさらりとは頭に入っていると思います。
さて、ではグラブの使い方がどう違う?
という話、本題に近づけていきたいと思います。
テレビやユーチューブ動画などで上手な選手が打球処理の仕方について話を聞いてますと、捕ってから早く投げたいので「浅くて小さめのグラブ」を好んで使用しますというコメントを耳にすることが多いと思います。
なので、内野を守る(2塁・3塁・ショート)選手は捕ってから早く投げるために「小さくて浅いグラブ」が内野手にとって適していると思ってしまうと思いますが。
上手な選手のいう「捕ってから早く投げなければならない」という状況ってどんな状況?かイメージをしてみて下さい。
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