2018年センバツ大会もスカイビート31Kは人気バット
2018年春のセンバツ高校野球はスポーツ新聞など高校野球ライターさんたちの下馬評通り、大阪桐蔭高校がセンバツ大会2年連続優勝という結果で幕を閉じました。
そのセンバツ大会での決勝戦、大阪桐蔭高校と智辯和歌山高校の両チームですが、高校野球にお詳しい方ならご存知のことですが、チームで揃えるユニフォームやバッグなどが野球メーカーSSKの用具で統一されている学校でありました。
2018年のセンバツ大会でのバットの使用率ですが、SSKスカイビートシリーズは全出場高校のうち30%以上の選手が使用でした(1位はミズノさんの40%弱)。
高校全体を見てもセンバツ大会同様、SSKのバットを使用している高校が多い印象があります。
ミズノ社が満を持して発表したNEWモデル
【ミズノ】硬式野球用金属バット「J-KONG」、ロングセラー
【ミズノ】硬式野球用金属バット「V-KONG02」もちらほら見かけますが、今大会もスカイビート31kの人気は健在のようです。
【ミズノ】硬式野球用金属バット「V-KONG02」
そこで、2018年センバツ大会でも数多くの出場高校が使用した金属バット「スカイビート」シリーズ(スカイビート31・スカイビート31K・
スカイビート31KLF)の特徴を改めてSSKにお伺いしたところ、新たなことが判明しました。
スカイビート31からスカイビート31Kへと進化した部分
「スカイビート31K」というバットは、「スカイビート31」というSSKでも長年高校球児に好まれ続けたベストセラーバットの後継機種として作成されました。
改良点はヘッドバランスを
ミドルバランス⇒オールラウンドバランス
とスカイビートよりもバットの重心を手元に置くことで振り抜きやすさを重視。
さらにバットの表面に縦研磨加工を加えたことで打球面とボールの食いつきを向上しました。
スカイビートの名称につく31Kの「K」の意味はKUITUKI(食いつき)、31から31Kへの進化はボールの食いつきを向上したバットという意味だそうです。
インパクトパワーを逃さないカーリングヘッド!
打球音・打球感が進化!
縦研磨で喰いつき感がアップ。
カーリングヘッド
打球部の力の分散を抑え、反発特性を最大限に引き出します。
オールラウンドバランス
一方で、スカイビート31Kや
スカイビート31KLFという後継機種が出たにも関わらず、根強い人気のスカイビート31。
この理由として31K、31KLFや他社のバット(ミズノの
Vコング02など)と比べてヘッドに重さがあるため「振りごたえ」と、縦研磨加工をしていないことで食いつきよりも「弾き」の感覚が好きな選手は以前としてスカイビート31を使用しているとのことでした。
【スカイビート31K-LF】SSKバット企画の大誤算?高校野球バット製作者の意図とは裏腹に誰が使っても結果が残るSSK史上最高のバット
スカイビート31Kの人気の秘密
使用する選手を限定しない振りやすさと飛距離を生み出す「バット表面の縦研磨加工」。
独特のヘッド形状(金属先端部を内側に曲げヘッドキャップをかませる)がインパクト時のロスを防ぎ、打球の手ごたえどおりの飛距離を実現できているあたりが選手に特に好まれているのでしょうか。
さらにスカイビートシリーズ人気の秘密として、ヘッド部独特の形状があると思います。
カーリング形状(ヘッドの部分を曲げる)によりインパクト時におこる金属バット。
①たわみが程よく発生
②振り抜きやすいバットバランス
を実現しました。
SSKではSSKの現行バットとしては2015年モデルのものより反発係数を2.2%高めた新商品「PROEDGE CONDOR」を2016年に発売しましたが、テレビで高校野球を見ている限り使用選手はスカイビート31Kの方が多い印象です。
(実際のところはどうかわかりませんが)
ここのところの売れ筋バットは「飛距離」よりも「振りやすさ」や「打球感」が優先されているのかもしれません。