野球の試合における審判の役割とは、テレビ番組でいうところのMCといったところでしょうか。
試合の進行を円滑に進めるためにジャッジしているわけです。
野球規約:9.00に審判員という項目がございます。
その中に、
9.01:審判員の資格と権限(d)
審判員は、プレーヤーやコーチ、監督または控えのプレーヤーが、裁定に異議を唱えたり、スポーツマンらしくない言動をとった場合には、その出場資格を奪って、試合から除く(退場させる)権利をもつ。
審判員がボールインプレーの時プレーヤーの出場資格を奪った場合には、そのプレイが終了して、初めてその効力が発生する。
(e:1)審判員は、その判断において、必要とあれば次の人々(グランド整備員・案内人・写真班・新聞記者・放送局員など仕事の性質上、競技場に入ることを許されている人々)を競技場から退場させる権限をもつ。
(e:2)競技場に入ることを許されていない観衆またはそのほかの人々。
ようは、試合進行上、円滑に試合を進めることに支障をきたす人と判断された人をすべて退場させることができる権限を持っています。
試合中、審判のジャッジに不平を言った9番バッターがいました。何かを言われた審判が、その9番バッターだけではなくその試合で投げていたエースと4番バッター、計三人を即時退場させたことがあったとか。
(過去にアメリカで実際に起こったことだそうです。)
アメリカの審判ほど極端なことをする審判は日本にはいないとは思います。
ただし、退場させることがないとは言っても試合中に審判に嫌われて得をする選手もチームもいないと思いますので、ジャッジへの不平や相手チームへのヤジなど誤解を招くことは極力避けるべきだと思います。
覚えておいて損はないと思いますので一応、意外と知られてない試合中における審判のものすごい権限でした。