ネット掲示板を眺めてたところ「NUMBERWEB」で気になるタイトルを発見「中学野球の露骨なボーク誘導。審判はアンフェアをどうさばくか」
中々の刺激的なタイトル、内容も刺激的でした。
とある中学校軟式野球公式戦で起きたアンフェアな行為についてやその時に感じた審判のことを主に触れていましたが、文章を読み終えて感じたこと。
それは、野球のルールなどで「知っているようで知らないこと、知られていないようで意外と皆さんが知っていること」が意外とたくさんあるんだなと感じ、そこで今回は知られているようで知られていない
「ストライクゾーン」について触れて行きたいと思います。
Number Web 中学野球部の露骨なボーク誘導。審判は「アンフェア」をどう裁くか。
ストライクゾーンの定義
中学生から社会人の方に「ストライクゾーン」ってどこからどこまでですか?
という質問をずいぶん前から様々な方にしてます。
ルールブックに書いてあることが丸暗記されていれば、誰に聞いてもストライクゾーンは同じ範囲のはずなのですが、高めの基準は結構バラバラでした
高さのギリギリ(上限) わきの下あたり バットを構えた肘の位置 ユニフォームの胸マークの下など
低めのギリギリ(下限) ひざ頭(上の方 下の方)など、
低めの目印は「ひざ」なのはわかりましたが高めの目印が複数あり、ユニフォームの胸マークは最近では大きさも高さもまばらであてになりませんよね
それでは、実は知っているようで知らないストライクゾーンについての表記です。
2,74STRIKE ZONE「ストライクゾーン」
・打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし(高めギリギリ)
・ひざ頭の下部のライン(低めギリギリ)を下限とする
・本塁上の空間をいう。
このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである
さらに2,74には補足があります。
【注】投球を待つ打者が、いつもと異なった打撃姿勢をとってストライクゾーンを小さく見せるためにかがんだりしても、球審は、これを無視してその打者が投球を打つための姿勢に従って、ストライクゾーンを決定する。
ということで、
打者がボックス内で「バットをスイングして打とうとした態勢」の時の
1、本塁上(ホームベース上)の空間で、
高めの上限)
2、肩の上部(肩の骨が出っ張ったとこ、肩の付け根)
と
ユニフォームパンツの上部(ベルトの一番上あたり)
の中間点
低めの下限)
3、ひざ頭の下部(下の方)
1,2,3の範囲をボールが少しでも通過していれば「ストライクゾーン」と言います。
そして、打者が打たなかった投球で1,2,3の範囲をインフライトの状態(ノーバウンド)で通過したものを「ストライク」となります。
高めについて複数の回答があるのは高めの規定が「中間点」なんて曖昧な表記だからですし、そもそもパンツ一丁で打席に立っているわけじゃないですから
正しい膝の下部も、正しい肩の上部も正確にわかるわけがありません。
さらに、選手の背の高さはもちろん、同じ身長でも座高の高さで違うかもしれません。
意外と高めと低めの規定が「ホームベース上の空間」であることを忘れがちになるようです。打者によってはバッターボックスの一番前に立ったり、一番後ろに立ったりします。
従って打者からどう見えたかではなく、1,2,3の範囲を通過したものがストライクとなり、ホームベース上を通過していないボールが2,3の範囲にあってもストライクとはならないわけです。
野球をしている人なら誰もが知っているようで知らない「ストライクゾーン」についてでした(つづく)