野球ドリル【問31】
その昔、北海道に両投げ両打ち登録の社会人野球選手がいらっしゃったことを思い出し、この問題です。
両投げ登録の投手を稀に見かけることがあります。
水島新司さんの漫画のように一試合で器用に左右投げ分けるような場面に遭遇したことは未だございません。
さて、次のうち違反となる投球動作はどれでしょう?
①一球ごとに投げる手が替わる
・1球目:右投げ
・2球目:左投げ
・3球目:右投げ
②一球ごとにセットポジションのセット位置が違う
・1球目:胸の前でセット
・2球目:ベルト位置でセット
・3球目:おなかの位置でセット
③一球ごとに投げ方が違う
・1球目:オーバースロー
・2球目:サイドスロー
・3球目:アンダースロー
④1球ごとにワインドアップとセットポジションで投球姿勢が変わる
野球ドリル【問31】の答え
東海第四高校から社会人野球NTT北海道へ進み長年にわたりご活躍されていた、山内誠さんが一時期「両投げ両打ち」選手として選手登録されていた時期がありました。本当の意味で「二刀流」の選手だったわけです。
さて、答えですが
①の「一球ごとに投げる手が替わる」
(1球目右投げ、2球目左投げ、3球目右投げ)
打者一人に投げきるまでは投げる手を変えてはいけない。
野球規則8、01:投球姿勢
投手は、球審・打者および走者に、投手板に触れる際、どちらかの手にグラブをはめることで、投球する手を明らかにしなければならない。
投手は、打者がアウトになるか走者になるか、攻守交代になるか、打者に代打者が出るか、あるいは投手自身が負傷するまでは、投球する手を変えることはできない。
投手は負傷したために、同一打者の打撃中に投球する手を変えれば、その投手は以降再び投球する手を変えることはできない。投手が投球する手を変えた時には、準備投球は認められない。
投球する手の変更は、球審にはっきりと示さなければならない。
なお、以下の②③④は特に反則投球になることはありませんが、
「そうすることにより「走者に不利」」があったり、「遅延行為による試合進行の妨げ」と審判が判断した場合には不正投球を取られる可能性がございますので、突飛なことをしないのが一番だと思います。
②一球ごとにセットポジションのセット位置が違う(1球目:胸の前でセット 2球目:ベルト位置でセット 3球目:おなかの位置でセット)
③一球ごとに投げ方が違う(1球目:オーバースロー 2球目:サイドスロー 3球目:アンダースロー)
④1球ごとにワインドアップとセットポジションで投球姿勢が変わる