9月13日(水)の野球ドリル
ワンアウトランナー1塁のケースでライト前に打球が飛びました。
ライトはライトゴロを狙いファーストへ送球するもファーストが送球を取れずダッグアウトへとそのまま入りました。
この時の進塁数はいくつになるでしょうか?
答え
野球規則7.05(g)によると以下の通りとなります。
■2個の塁が与えられる場合
送球が、
①競技場内に観衆があふれ出ていないときに、スタンドまたはベンチに入った場合。(ベンチの場合、ボールがリバウンドして競技場に戻ったかどうかは問わない)
②競技場のフェンスを越えるか、くぐるか、抜けた場合
③バックストップの上部の継ぎ目から、上部に張ってある金網に上がった時
ここからが重要なのですが、
※審判員は2個の進塁を許すにあたって、次の定めに従う。すなわち、打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づく悪送球であった場合は、投手の投球当時の各走者の位置、その他の場合は、悪送球が野手の手を離れたときの各走者の位置を基準として定める。
【付記】悪送球が打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づくものであっても、打者を含む各走者が少なくとも一個の塁を進んでいた場合には、その悪送球が内野手の手を離れたときの各走者の位置を基準として定める。
悪送球によりボールがフィールドの外にでることは度々あるのですが、たまに揉めます。
【揉める原因その1】
投手の「投球」と野手の「送球」が同じだと思われている。
投球がそれてフィールド外にでると「ボールデット」となり、ストライク・ボールの判定のあとにプレーを止めて塁上にランナーがいるときに1つの塁の進塁を指示します。
たまに「2つ」じゃないの?とジャッジの確認にくる監督さんがいらっしゃいます。
大体の場合は「投球です」と言うとご理解いただけるのですが「ボールがフィールド外にでる=2つ」と思ってる方もいるようです。
フィールド外にボールが出た場合、
投球は「1つ」
送球は「2つ」
と覚えておいていただけると、ボールが外に出た場合の判断がつきやすいかと思われます。
【揉める原因その2】
ランナー1塁の盗塁、もしくはエンドランの作戦中の内野ゴロだと、野手が捕球した時にランナーが2塁に達していることがあります。
暴投を投げた時にはランナーは2塁にいるのだから、そこから2つだろうという確認をうけることがあります。
原則は投手の投球直後にランナーのいた塁から数えますので、暴投によってボールがフィールド外に出た時の1塁ランナーの進塁先は(例外を除いて)3塁となることがほとんどだと思います。
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