ヒットにしにくいボールをファールにする技術に長け、送りバント数の球団記録を更新するなど、ホームランを打てなくても、高打率を稼がなくても、チームに貢献するプレイがいかに野球において大切なことであるかを体現してくれた、中島卓也選手使用モデルのグラブです。
久保田運動具店さんに確認したところ、本人仕様はL7Sをベースにし、実際の大きさはL7Sをちょっと小さくしたタイプで、「L7Sの小さめ」≠「MS1のポケットを深くしたもの」を好んで仕様しているそうです。
遊撃手の中では肩が特別強いわけではない選手ですから、ボールをとってからスローイングに移行する時間を短くする工夫俗にいう「とってから早く投げる」ためにL7Sよりも浅めのポケットを選択されたのかもしれませんね。
ここがポイント
①久保田スラッガーが誇るベストセラー型であるL7S、長年にわたりたくさんの選手に使用されている理由のひとつに「ちょうどいい大きさ」というのがあります。
昨今はやりのショート・セカンド用グラブの大きさ比べると大き目ですが、軽量が売りのクボタスラッガーグラブなので、多少大きくても操作性が気にならずショート・セカンドとサード用、内野手オールポジションとして融通がきくようです。
チームの都合で内野であればどこでも守るユーティリティープレイヤー向けのグラブです。
②久保田スラッガーのグラブ全体的に言えることですが、自分で加工しやすいグラブであることがあげられます。
すあげ調のグラブですから、スチームをかけたり湯もみをしたりすることで自分の形を素早く作りやすいし、大掛かりなことしなくてもこつこつオイルを塗りながら自宅でグラブのポケットにボールをばんばんぶつけても他社のグラブよりは仕上がりが早く出来上がるのが特徴です。