9月25日(日)イレブン杯一回戦、東栄中学校 対 真栄中学校の試合より。
2対0で迎えた7回裏。
序盤に東栄中が連打で2点を上げるもその後お互いの投手が好投し、ゼロゼロ行進で迎えた最終回真栄中の攻撃。
ヒットとフォアボールなどでランナーをため、タイムリーヒットで
一点返して2-1、なおワンアウト満塁、
真栄中は一打逆転サヨナラの場面を迎えます。
野球規則2.40 INFIELD FLY(インフィールドフライ)
0アウトまたは1アウトで、走者が一、二塁、もしくは一、二、三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーや、バントを企てて飛球になったものは除く)で内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう。
この場合、投手、捕手および外野手が、内野で前記の飛球に対して守備した時は、内野手と同様に扱う。
審判員は、打球が明らかにインフィールドフライになると判断した場合には、走者が次の行動を容易にとれるように、ただちに”インフィールドフライ”を宣告しなければならない。
また、打球がベースラインの近くに上がった場合には”インフィールドフライ・イフ・フェア〟を宣告する。
インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイであるから、走者は離塁しても進塁してもよいが、その飛球が捕えられれば、リタッチの義務が生じ、これを果たさなかった場合には、普通のフライの場合と同様、アウトにされるおそれがある。
たとえ、審判員の宣告があっても、打球がファウルボールとなれば、インフィールドフライとはならない。
【付記】インフィールドフライと宣告された打球が、最初に(何にも触れないで)内野に落ち、その後ファウルボールとなればインフィールドフライとはならない。
また、この打球が、最初に(何にも触れないで)ベースラインの外へ落ちても、その後フェアボールとなればインフィールドフライとなる。
【原注】審判員はインフィールドフライの規則を適用するにあたって、内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるかどうかを基準とすべきであって、たとえば、芝生やベースラインなどを勝手に境界線として設定すべきではない。
たとえ、飛球が外野手によって処理されても、それは内野手によって容易に捕球されるはずだったと審判員が判断すればインフィールドフライとすべきである。
インフィールドフライはアピールプレーであると考えられるような要素はどこにもない。審判員の判断がすべて優先し、その決定はただちに下されなければならない。【注】インフィールドフライは、審判員が宣告して、初めて効力を発する。
さて話を戻します、ワンアウト満塁、一打サヨナラのケースで次打者の打球は平凡なショートフライでした。
野手のフライ落球により攻撃側の走塁に不利がないようにここでインフィールドフライを宣告します。
2アウト目で、打者走者は守備側がフライを捕球しようと落球しようとすでにアウトとなります。(例外:何にも触れないでファウルボールになればファウルボールです)
ここで、ショートがフライを捕球していれば何事もなかったのでしょうが、この内野フライをショートが落球したために走塁義務が生じたと判断した1塁ランナーが2塁へ、押し出されるように2塁ランナーが3塁へ。
落としたボールを拾いなおし、ショートが1塁ランナーをアウトにするために二塁ベースへ送球しているのを見て、すきをついて3塁ランナーが本塁突入を試みますが、間一髪ホームでタッチアウトにてゲームセットとなりました。
ワンポイントアドバイス
野球規則6.05(L)に故意落球の記述があります。
0アウトもしくは1アウトで、少なくとも一塁上にランナーのいるケース(振り逃げが成立しないケースです)で、内野手がフェアの飛球(ライナーもしくはフライ)を故意に落球した場合、打者はアウトとなりただちにボールデット、走者の進塁も認めないとなります。
インフィールドフライとは、守備側の落球によって攻撃側が2つ以上のアウトを取られないためのルールです、宣告時にフォースプレーは解除となりランナーの進塁義務は発生しませんが、こちらはボールインプレーでインフィールドフライ宣告後もプレーはつづいております。
故意落球はボールデットプレー、故意にボールを落としたと審判員が判断した時点でプレーが中断となりますので走者は進塁できません。
似ているようなプレーですが、落球後の対応が変わりますのでご注意ください。