お客さんから、「グラブの革ひも交換」でお預かりしたグラブです。
まずは、グラブをお預かりしたグラブの状態が以下のとおりです。
お客さんからのご依頼は「ウェッブの先端部分の革ひもが切れているのでその部分を交換してほしい」とのことです。
革ひも交換
では、以下工程をおって革ひも交換を説明していきたいと思います。
今回お預かりしたのが、Fオレンジ(赤っぽいオレンジ)のグラブなのでFオレンジの革ひもを用意します。
きれいに丸まっているものをまずほぐします。
ここで注意するのは、革ひもを交換した直後の紐は実は切れやすいということです。
理由は、使い込んでいないので「硬い」からです。
グラブの革ひもが切れるのは、使い込んで弱くなることもさることながら、グラブを使い始めたばかりや革ひもを交換した直後も切れやすいのです。
ですので、革ひもを柔らかくしてあげてからグラブに紐を通す必要があるので、スラッガーオイルを革ひもに塗り、ある程度染み込ませてから初めてグラブに革ひもを通してあげます。
お客様がご依頼部分の革ひも交換がおわりましたが、別の部分も切れていることがわかりました。
先ほど交換を終えたウェッブ先で元々使用していた古い革ひもに十分な長さがあるので、こちらをもうひとつの切れている部分に使用します。
そうすることで新しい紐を使用すれば修理箇所2本ぶんの工賃がかかりますが、1本分の工賃で革ひも交換ができます。
切れていた革ひもも乾いているのでこの革ひもにもスラッガーオイルを塗って保湿し、ウェッブの真ん中に革ひもを通してあげます。
無事、革ひも交換が完了しました。
汚れを落とし
これからグラブ修理の仕上げに入ります。
ローションを使ってグラブの汚れを落とします。
WHITE BEAR(ホワイトベアー)皮革製品用レザーローション
WHITE BEAR(ホワイトベアー)野球レザーローション。「柔らかくなってほしくない」「型崩れしてほしくない」グラブ向けのレザーローション
捕球面にはホワイトベアーのレザーローションで汚れを落としてあげます。
背面は見栄えを考え、つやのでるテムポのレザーローションで汚れを落としてあげます。
汚れを落としてあげて、作業完了です。
革ひも交換が1,000円
仕上げが300円(仕上げ作業は希望者のみ)
占めて1,300円となります。