グラブやスパイクなど革製野球品の汚れ落としとして『レザーローション』と呼ばれるものが、各野球メーカーのカタログに掲載されいろんな種類があります。
どのレザーローションを使用しても、革製品についた土埃の汚れやグラブに塗った油が浸透せずに浮き出たことによってできる黒い泥汚れを落とすことに問題はないと思います。
ただ、革製品の用途によって使用の仕方が若干変わってきます。
イレブンの店舗においてある「レザーローション」で特によく売れている2つのレザーローションがあります。
1つ目は以下の記事で紹介していますのでご覧ください。

TEMPO(テムポ)レザーローション
グラブの背面、革のスパイクに使用してほしい。革の光沢をだしてピカピカに!
そして、もう一つの売れ筋レザーローションがこちら。
ホワイトベアーレザーローション
パッケージには1919年以来と記載されてますので、大正・昭和・平成、そして令和と日本の野球創生期、夏目漱石や正岡子規の時代から売れ続けてる?かもしれないレザーローションです。
人気のひみつは箱の上部に記載されている
”柔軟効果控えめ”
革の柔軟性を出すものが多い中で、ホワイトベアーは逆をいってます。
しっかりと型つけできたグラブはむしろこれ以上柔らかくなって欲しくないですからね、売れ続ける理由はそこではないかと思ってます。
ある程度使い込んだグラブ、自分の捕りやすい形、柔らかくなったグラブで、これ以上「柔らかくなってほしくない」「型崩れしてほしくない」グラブ向けのレザーローションです。
柔軟効果控え目の理由として考えられるのは、他社ブランドのややお高い目の値段のするものは皮革の「汚れ落とし+保湿効果」を考えて保湿成分+精製水を混ぜたものが成分表示にみられます。
皮革の保湿はひび割れしないためには大切なことですが、保湿効果というのはグラブ皮革の中に浸透して潤いを保とうとする効果です。
レザーローションは「汚れ落とし」という名前であっても、ほとんどのものは油分を含んでおりますので、潤うということは柔らかくなる効果があるということにもなります。
十分に慣れたグラブで頻繁に使用しているものであれば、保湿成分がとくにないホワイトベアーのお手入れでも十分に保湿環境ができております。
現状でいい形ができているのであれば、革がそれ以上に柔らかくなることはむしろ逆効果、柔軟効果控え目であるがゆえに今なお売れ続けているとさえ感じます。
特にホワイトベアーのレザーローションは、グラブ向けのレザーローションで「ボールを捕球する受球面向けでご使用してほしい」とオススメしているレザーローションです。
使用例
【使用前】
【使用後】
※上記は一例です。効果はグラブの皮や汚れ具合によって変わります。