イレブンの店舗においてある「レザーローション」で特によく売れております2つのレザーローション、それぞれ用途の違いを説明したいと思います。
1つ目は以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。
WHITE BEAR(ホワイトベアー)野球レザーローション。「柔らかくなってほしくない」「型崩れしてほしくない」グラブ向けのレザーローション
そして、もう一つの売れ筋レザーローションがこちら。
テムポのレザーローション
10数年前、常連さんのリクエストでおいて以来ずーっと売れてます。
このレザーローションの特徴は、まず布に適度に染み込ませグラブ表面についている汚れをゴシゴシして落とします。
十分に汚れを落としたあと、乾いた布で表面をなでるように再度こすってあげます。
するとどうでしょう、先ほどまで革の風合いを表していた表面がみるみるうちに光沢で出てきてピカピカになるではありませんか。
これは、テムポのローションに含まれる「シリコン成分」が原因だと思われます。
最近はシャンプーなどでノンシリコンのもの、シリコンの入っていないものが良いとされているのでシリコン入りと聞くと革製品にいいのか?とも思われがちです。
これは、シリコンには撥水性があり水分を弾いてしまうため毛髪の場合、頭皮が痛むとか毛髪に潤いが行き届かないことを指しているわけですが、革製品の場合だと撥水性があることは必ずしも悪いことにはなりません。
グラブをグランドの上に置いたり、ゴロを捕球するときに水分を含んだ土や芝生に接触するのはグラブのボールを捕らない方の面となります。
ボールを捕る方の面ととらない方の面では水分に接触する率が全然違ってくるわけで、過度に水分をグラブにさらしたくないと思うならば、撥水性のあるシリコン成分の入っているものを使用してあげることが望ましいのではないかと思います。
そしてピカピカの光沢をだす要素となっているのが、もう一つの成分「カルナバ樹脂」。
自動車のカーワックスなどで使用されているものです。
カルナバの成分がピカピカのツヤを出してくれているわけです。
どちらにも撥水性があるので、グラブの背面や革製のスパイクのお手入れ、最近は少なくなりましたが革製のバッグなどに使用することをオススメいたします。
使用例
【使用前】
【使用後】
※上記は一例です。効果はグラブの皮や汚れ具合によって変わります。