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「1OUT満塁でピッチャーフライ(インフィールドフライ)を落球。ランナーがホームへ。ピッチャーはホームを踏み1塁へ。このホームインは認められたか?」野球ドリル問50(10月19日)

「1OUT満塁でピッチャーフライ(インフィールドフライ)を落球。ランナーがホームへ。ピッチャーはホームを踏み1塁へ送球。このホームインは認められたか?」野球ドリル問50(10月19日)
10月19日(木)の野球ドリル

いよいよ最終問題です。

※カープとジャイアンツのゲームでも実際にあったプレーのようですので、とりあえず見ないで考えて下さい。

9回裏2-2の同点のケースで、ワンアウト満塁です。
カープは代打に小窪を送り、一打にかけます。
投手マティソンの投げた2球目を打ち、ホームベース付近のピッチャーフライを打ちあげました。
3塁審判がインフィールドフライをコールしたのですが(球審はホームベース付近のプレーなのでインフィールドへ入ってコールをしておりません)これをピッチャー、マティソンが捕り損ね(捕っていればなんてことなかったんですが・・・)ワンバウンドしてからマティソンが捕りました。

この落球を見た3塁ランナー野間、満塁での落球でフォースプレーだと思い慌ててホームベースへ走ってきました。
これをみてマティソンはホームベースを踏み1塁へ送球し、ファーストへ送球しダブルプレーを捕りに行ったようです。
このランナーにタッチをせずにファーストへ送球してます。

非常に紛らわしいプレーだったのですが、

さて、このケースでカープの3塁ランナー野間のホームインは認められたでしょうか?


答え

球審のコールが曖昧なためにややこしいプレーとなっております。

「インフィールドフライ」は、野手が故意落球(わざとフライを落とすこと)することによって、本来ならアウト1つのところを、落球によって2つ以上のアウトを取ることが出来るプレーを阻止するためのルールということと、「ボールインプレー」であるということを覚えておいてください。

従って、インフィールドフライであれば、小窪選手のフライをマディソン投手が「捕ろうと捕るまいとアウト」ということ、そしてインフィールドフライによってフォースプレーが消滅しているので、「ランナーは進塁してもしなくてもいいこと」となります。

一方で、インフィールドフライが成立していないとすると、YOUTUBEを見ていただければわかりますが、あのケースで落球だと捕らないことによってマディソンがしたように、ホームベースを踏んで別の塁に送球しダブルプレーをとることが可能なため、インフィールドフライをコールしていないのであれば「故意落球」とし打者アウト、ボールデットで2アウト満塁でプレー再開とすべきだったと思います。

3塁審がインフィールドフライを宣告し、球審が同調しなかったため「ダブルジャッジ(複数の審判が異なる判定を下すこと)だったため、非常にややこしいプレーとなりましたが「ボールインプレー」であれば「インフィールドフライ」を優先したのではないでしょうか?
球審の誤審であったと思います。
 
まあ、審判団もこころの中で「フライとってよ」と思っていたと思います。
まさか、プロ野球でこんなことが起こるなんてと球審は完全にフライを見上げていましたから、起きたプレーを理解するのにちょっと時間がかかったといったところでしょうか?
両チームともに「災難」だったと思います。

野球ドリルの総括

野球のルールには、わかっていないと対応できないプレーが結構あります。
1問目にあげたルールブックの盲点と言われる「ドカベンアウト」や今回の「インフィールドフライ」「振り逃げ」などはその典型だと思います。
覆ることは稀ですが、ルールを理解していればルールに沿って審判に抗議が出来ます。
アマチュアでは特に、ルールに沿って審判に抗議すれば以降、このチームの監督はルールを知っていると、以降のジャッジをしっかりしなければという審判へのプレッシャーとなります。

わかっていないといないとできないプレーの代表格と言えば、ドカベンアウトは「アピールプレー」と「タイムプレー」が同時に発生するケースなのです。

アピールプレーだけであれば、3塁ランナーのリタッチ(離塁)が早いとか、ランナーがベースを踏まないで空過したのを見ていたら、当然アピールしますよね。

タイムプレーだけであれば、2アウト1塁・3塁のケースでファーストランナーが盗塁してきたら、3塁ランナーがホームに行く前に1塁ランナーをアウトにしないと点数が入ることは周知のことと思います。

ひとつひとつのルールを分けて考えればわかることが、同時に発生すると
滅多に起こることではないので、ちゃんとルールを理解していないと対応ができないんです。
フォースプレーのケースで振り逃げがないのは、「インフィールドフライ」同様で、3ストライク目のボールをキャッチャーがわざと落球するとダブルプレーを取ることが可能なので、0・1アウトのフォースプレーがある状況では打者側が不利になる「振り逃げ」は発生しないんです。

中々ないけど、たまにあるプレーは数多く存在します。

ルールが頭に入っていると、最終問題もインフィールドフライではないなら、「故意落球」でボールデットだなと感じるわけです。

ルールを知って、高校野球やプロ野球を見ると一層野球が楽しくなると思います。
ぜひともこの機会にいろいろなルールに触れてみてはいかがでしょうか?

ルールの問題が8割以上で、意外とお堅い内容でつまらないかもと思っていたのですが、一部の方からは面白いとか、ためになるというご意見もいただけたのでとりあえずの50問でしたが、やって良かったなぁとも思えました。
最後に、審判も人間であり、プレーに支障を起こさないように素早くジャッジを下さなければならないケースが多々あり、ミスを犯すことはしばしばあります。

お近くに野球の審判をされる方がいらっしゃれば一度お尋ねしてみて下さい。
「1試合を通してミスなく完ぺきにできた試合が何試合ありますか?」と。
おそらく1試合もないとおっしゃると思います。
ストライク・ボール、アウト・セーフのジャッジはもちろん、説得力のあるジャッジにするためにプレーを見やすい位置への移動や審判同士のシグナルの出し合い、ローテーションやスライドなど基本姿勢、そしてなにより

「選手が安心してプレーし、試合を円滑に進めることが出来たかどうか。」

プレーする選手たちが、そう感じてもらえるように審判員はダイヤモンドに立っているということをご理解いただければ幸いです。
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