端的にいうと野球を始めたばかりの選手には「難しいグラブ」だと思います。
・ステップワークというか、ある程度足が動く選手
・「グラブを立てて捕る」ということが理解できている選手
向けのグラブです。
というのも監修された十河さん独自の「十河メソッド」による、自然な腕の向きで捕球することを目的とした独特な形状。
世間一般のグラブの面を上に向けて捕るとか、手首を折ってグラブを使う選手には不向きなグラブ形状なのです。
「すっと手を出したら自然とボールがグラブに収まる感覚」。
そしてそれができると握り替えをスムーズに行うことができ、スローイングが安定する魔法のようなグラブ。
捕球から投げるまでの一連の動作がスムーズにできるという売り文句に偽りなしだと思いますが・・・。
あくまでも十河さんの理論「十河メソッド」を実践できるレベルの話。
薬指に取り付けられたリングも小指側の浅くて広い形状も、親指と人差し指がくっつきそうな独特の形状も、十河メソッドに裏付けされた機能。
通常の捕球の仕方もさることながら、逆シングルの捕り方なども、この独特なグラブの機能を十分に理解してないと難しくなるかも知れません。
使いこなせれば「相当捕りやすいグラブ」だとも言えますが、使いこなせる選手は「結構上手な選手」だとも言えるかも知れません。
ワンランク上を目指す選手で、十河監督のいう「自然な腕の動き」に興味のある選手にオススメしますが、待ってボールを捕るタイプの選手にはちょっと難しいかも知れません。