最近のスパイクはPカバーが取り付けられないものあります。
スパイク歯の位置やスパイク底の厚さによっては付けられないので、Pカバーの取り付けを検討されている方は一度お問い合わせください。
Pカバー・中敷き・靴ひもの交換でスパイクは長持ちします
成長期の選手であれば靴のサイズが小さくなってしまい買い換えなければなりませんが、足のサイズが変わらなくなっているのなら大事に扱えばスパイクは長持ちするものです。
スパイクは穴が開いてからではなく、穴の開く前にお持ちください。
本体が穴の開く前のpカバー交換・中敷きの交換・靴ひもの交換でスパイクは長持ちします。
(とは言っても最近は埋め込み型の金具のスパイクが主流となり、刃が減ってしまえば買い替えとなるんですけどね・・・)
【修理の仕方】
・Pカバーの交換
スパイク先の破れ、P革交換の仕方について説明していきます。
まず、お客様からお預かりした状態がこんな感じです。
Pカバーに穴が開き、完全にスパイク本体のつま先が見えている状態です。
・Pカバーを外す
まず、穴の開いたPカバーを専用の工具を使って外していきます。
金具を外し終えました。
・スパイクのクリーニング
お客様からのご依頼は、スパイクのクリーニングもということなので、次にスパイクの汚れを落としていきます。
【クリーニング前】
スパイクの汚れを落としていきます。
今回使用したのはミズノのスーパークリーナーです。
ミズノ:スーパークリーナー
品番:2ZK454
定価:850円(税別)
ムース上の液体がでる、スプレータイプの万能汚れ落としです。
これを、スパイクに直にかけて乾いたタオルで光沢が出るように磨いていきます。
スパイクの表面だけでなく、スパイクの中側も汚れを落としていきます。
スパイクが綺麗になったところで、Pカバーの取り付けを行います。
スパイクの底とカバーを釘で取り付けたのち、ミシンで上側を縫い付けてあげます。
上側を縫い付けることにより、スパイクのカバーの間に小石や土が入るのを予防します。
砂が入りにくくすることで履き心地のよさが長く続きます。
砂が入ると甲がゴツゴツして履き心地が悪くなったりします。
こちらは別のスパイクの写真での縫い付け例です。
縫った部分の上から見たところ

Pカバー取り付け加工(釘打ち式)のご説明|スパイク修理・加工
Pカバーの取り付けが完了しましたので、新しい靴紐を通して作業完了です。
【修理代】
スパイク修理 :2,000円(税込)
靴紐代 : 200円(税込)
靴の汚れ落とし代: 300円(税込)
合計 :2,500円(税込)
その他以下も行うことができます。
・靴中敷きの交換
・スパイク金具の交換
・スパイク内部の湿気取り
など
高価なスパイクやお気に入りのスパイクを持っている選手向け
・革製でスパイク金具が交換できて、お値段の張るスパイクをお持ちの方
・大学生や社会人野球など、チームカラーなオーダースパイクで、お値段の張るスパイクをお持ちの方
・用具に愛着のある方(カンガルー革などの天然皮革を使用したスパイクは使い込むほどに足の形に馴染んで履き心地がよくなります)
高価なスパイクであれば買い換えるより直した方が安い場合も
買い換える前に直した方が安い場合がありますし、長く履いているうちに履き心地のいい靴になっている事もあります。
高価なスパイクであれば「直るかな?」と一度検討してみる価値はあると思います。
穴あきの補修だけではなく、中敷きを換えたり靴紐を締めなおしたりすることで買い変える必要のないこともあります。
長持ちさせるためにスパイクを大事にすることももちろんですが、スパイク内の中敷きを変えるだけでスパイクの履き心地はガラリと変わります。
スパイクの外部と内部の両方に興味を持っていただければと思います。