最近のスパイクはPカバーが取り付けられないものあります。
スパイク歯の位置やスパイク底の厚さによっては付けられないので、Pカバーの取り付けを検討されている方は一度お問い合わせください。
穴の開きやすいスパイク先端部分にあて革をして補強することをPカバー補強と言います。
PカバーのPは「ピッチャー」のP。
もともとは投げるときの軸足となる方の足のつま先(右投手であれば右足、左投手であれば左足)をこする習性のある投手のスパイクを補強するために考えられた加工方法であったため、カバーの名前が「Pカバー」となったと聞いております。
今日では、投手・内野手・外野手を問わずこのPカバーを取り付けるのですが、開発当初の名残りが残っているので、どのポジションの選手がスパイクの先を補強することを「Pカバー補強」といいます。
・つま先全体を補強する面積の大きいものを「投手用Pカバー」
・つま先先端に小さく当てるPカバーを「野手用Pカバー」
と呼ばれることが多いです。
大きさが異なりますがいずれも「スパイクの先端に穴が開かないための加工」で、人によっては両足にPカバーを取り付ける選手もいらっしゃいます。
取り付け方手順
①Pカバーをスパイクの先端にしっかりと取り付けます。
②取り付けたら、Pカバーをスパイクの底に専用の金台を使って釘で打ち付け、釘がしっかりと丸く曲げ、とれないように固定します。
この時、打ち付けた釘が靴の中でまっすぐにささった状態だと足に釘が刺さるのと、曲がっていないとすぐに釘が抜けてしまうため、必ず靴の中に手を入れて釘が内側に出ていないかを確認します。
③靴底の方の取り付けが完了したら、靴の上のをミシンで縫っていきます。
上側をミシンで縫うのは、Pカバーの隙間から小石や土が入り込まないようにするためです。
④穴の開きにくいようにもうひと工程あるのですが、これは企業秘密とさせてください。
以上、4工程を終えてPカバー補強の取り付け完了となります。
Pカバー取り付け加工(釘打ち式)の金額と納期
・イレブンでご購入頂いたスパイクには1,430円(税込)
・他店購入の持ち込みスパイクだと2,200円(税込)
クギPは手間がほぼかからない加工なので納期は空いていれば即日お渡しも可能。
(つま先にコーティング樹脂を塗布する場合は乾くまで3・4時間みてもらってます)
修理が混んでいても1・2日でお渡し可能です。