ミズノ グローバルエリートゴールデンエイジ硬式用内野手グラブ「Hセレクション2」
ミズノさんのプレゼンテーションが素晴らしいのでしょう。
販売前からお問合せ頂いておりましたグラブです。
スポーツにおけるゴールデンエイジ理論については諸説あり、ちょっと見ただけで同じ事ができる「即座習得」が可能な特別な時期である、という定説もあります。
これは曖昧ではっきりと立証されたわけではないので「ゴールデンエイジと呼ばれる11歳から14歳の間の選手向け」のグラブかどうかという事には、今回のグラブ説明にはいっさい触れません。
さらに今回のグラブに使用されているグラブ皮革「マデレンダーレザーGA」という名前、「マデレンダー」を英和辞書を引いてみても、どういう事なのか?どこの国のどんな牛なのか?が分からずでした。
つまるところカタログ表記の「適度な革を使っています」といったところでしょうか?
ミズノさんのグラブに使われている革のネーミングをみても実際にグラブに触ってみないと、どんな物なのかが想像できないところが毎年の楽しみでもあるわけです。
今回のグラブ、発売前から問い合わせが多いのもうなずけます。
久しぶりの当たり、「いいグラブ」だと思います。
「素手感覚とはこういうものだ」ミズノが考え出した一つの結論とは?
ミズノグラブ企画の方の今回のコンセプトは「手の平でボールを掴む感覚」のグラブではないでしょうか。
手の平でボールを掴む感覚
【その1】
今回のグローバルエリートグラブに搭載された加工「パワーレイヤー加工」要は、捕球面と平裏面の二枚の革をくっつけている「グリス」の経年劣化によって革が浮かないように、作成の段階で捕球面と平裏面の二枚の革にプレスをかけ、長く使用しても遊びができないようにしております。
【その2】
グラブの手入れ部分の設計が少年用グラブよりも深く、一般成人用グラブよりも短くできている。
もともと久保田スラッガーやアイピーセレクトにくらべて手入れ部分や指先が大きく感じられたミズノのグラブ。
手の小さい選手はミズノのグラブを好まない傾向がありました。
今回のグラブの手入れ感は、今までミズノのグラブを使用しなかった手の小さな高校内野手が、ミズノのグラブを手に取るきっかけになるかもしれません。
【その3】
マデレンダーレザーという名称の今回のグラブ皮革は、定価30,000円のグラブの皮革としてはコストパフォーマンスが良いと思います。
革のなめし方がよく、昨年のグローバルエリートグラブ(定価46,000円)のものよりも風合いがよくしっとり感があります。
おそらく来年はまた違う名前の革を使用したグラブとなっておりますでしょうから、今回のような革質にはまたしばらく出会えないと思います。
「手の平でボールを掴む感覚」にミズノがこだわったと思われる3つの感覚を列挙してみました。
中学硬式の選手はもちろん、手の小さな高校生が使用するグラブとして、定価30,000円のお値段とグラブ自体の機能を考慮すると、かなりのお買い得なグラブだと思います。