ウイルソンジャパン自信の新作!!エラー(失策)が減るグラブ、新登場
使用してもらえば、エラーが減るグラブです!
本当にそんなグラブがあるの?とウイルソン用具の弊社担当者さんにご協力をいただき、いろいろと教えていただきました!
さて、まずはウイルソンのグラブ企画さんの自信作をご紹介する前に「エラー(失策)」について野球規則でまず調べてみます。
2015年公認野球規則より(ベースボールマガジン社)
野球規則:10.12 失策の記録は、本条規定により、攻撃側チームを利する行為をした野手に与えられる。
(a)次の場合には、当該野手に失策を記録する。
(1)打者の打撃の時間を延ばしたり(捕球できると思われるファールフライを落とした場合など)、アウトになるはずの走者(打者走者を含む)を生かしたり、走者に1個以上の進塁を許すようなミスプレイ(たとえばファンブル、落球、悪送球)をした野手に失策を記録する。
ただし、0アウトまたは1アウトのとき、三塁走者がファウル飛球の捕球を利して得点する(ファール域での犠牲フライで三塁ランナーがタッチアップで得点できるケース)のを防ごうとの意図で、野手がそのファール飛球を捕らなかったと記録員が判断した場合には、その野手には失策を記録しない。
とあります。
ウイルソンの新作グラブは、「捕球時のファンブルが少なくなる」ことと、「捕球した後の暴投が少なくなる」ことをコンセプトに作成したグラブであると、USAウイルソンの麻生茂明氏とウイルソングラブ企画の日高泰也氏が対談で語っております。
NEWウイルソングラブがなぜ「今までのものより確実に捕球しやすく」かつ「悪送球が減る」グラブであるのか?
気になる方はこちらをクリックしてみてください。
第4回 「デュアルテクノロジーグラブ」が守備率10割に近づいた理由 【連載Vol.02】
第5回 守備がもっと楽しくなる!「デュアルテクノロジーグラブ」にかけた2人の思い 【連載Vol.03】
ここがポイント
ウイルソン用具の弊社担当者さんに伺ったお話をまとめてみました。
①Wilsonstaff【DUAL】シリーズの皮革について。
ウイルソンのグラブの皮革はドナイヤと同じ皮革工場から作られていますが、DUALはメジャーリーガー全員が使用しているウイルソン独自のプロストックレザーを日本風にアレンジして採用しています。
素上げ調のドナイヤとは風合いが異なりますが、最近、硬式野球選手に絶大な人気を誇るドナイヤとウイルソンは、“革の良さ”という共通点があるので納得です。
②ウイルソン独自のDUAL構造とは。
ボールのファンブルを抑えるために開発されたハミダシ2本の「デュアルテクノロジー」ですが、多くのグラブの背面は各指に対してハミダシは一本(親指は除きます)です。
各指の背面にあるハミダシを1本から2本にし、また、普段目にすることの無いグラブの中袋(下記写真)も今まで日本には無かったDUAL構造にする事で、指先が強く打球に負けないグラブが誕生しました。
しかし、ハミダシを1本からハミダシ2本にすれば当然グラブが重くなります。
作製段階でパーツが増えることでグラブが重くなってしまうことに懸念を持ったウイルソン開発スタッフは、軽量化に多くの年月を掛け、軽量化する事に成功しました。
さらに、ブラックについては背面にスーパースキンを採用することで、軽さと強さを併せ持ったグラブとなりました。
ウイルソン独自の合成皮革スーパースキン(下記写真)とは、耐久性は天然皮革の2倍でありながら同じ厚さの天然皮革に比べ重量は約半分の人工皮革です。
ウイルソンから以下の動画をいただきました。
「デュアルテクノロジー」が詳しく紹介されています。
これまでのグラブと変わらない重量で今までよりもボールがポケットに集まりやすくなる「デュアルテクノロジー」を採用したウイルソンのNEWグラブ、ウイルソンのイレブン担当者さんが絶対の自信をもっておすすめされていた理由はこの辺りではなかろうかと思います。
ウイルソングラブ企画開発スタッフが目指した「守備率10割に近づけるグラブ」迷っている選手の皆さん、いかがでしょうか?
(追記)
ウイルソンの担当者の方とその後、話をしたところ、グラブの軽量化を図るうえで背面をメッシュ素材にすることも検討材料に上がったそうです。
しかし、革に比べ耐久性に問題点があったこと、もう一つはグラブ開発者の「デュアルテクノロジー搭載グラブは高校球児に使用してほしい」
という思いから、高校野球の用具規約上使用できないメッシュ素材の使用を見送り、スーパースキンを使用する経緯となったそうです。
ちなみに、来年度以降はソフトボール用や軟式用などグラブ色規制の少ないカテゴリーでもデュアルテクノロジー搭載グラブを採用していくことも検討しているとのことでした。