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こんな高校生の部活動っていいなぁと思わせてくれる一冊、夏の甲子園が始まる前に是非とも読んでいただきたい

ここで負けてしまってごめんな 甲子園だけが高校野球ではない(岩崎夏海)廣済堂出版 表紙 ここで負けてしまってごめんな 甲子園だけが高校野球ではない(岩崎夏海)廣済堂出版 中身

ここで負けてしまってごめんな 甲子園だけが高校野球ではない(岩崎夏海)廣済堂出版

日本全国の高校野球に携わった選手・マネージャーたちの実話をもとにした「高校野球ものがたり」です。

1,000円(税別)
 ~なんで、野球部のマネージャーになったのか自分でもわからない~

甲子園に行きたいとか、もっと強いチームになるようにみんなを支えたいとか、そんな大きな夢をもって入ったわけではない。けど友達が野球をやっているのを見ているのは好きだった。

 プロ野球とか高校野球とかは観戦してなかったけど、中学のときは試験の合間に、友達が公園で野球ををすると聞けば、「私も行く」と、よく練習を見に行っていた。

 でも、高校に入ったら、小学生でやっていたソフトボールをまたやろうかなって思っていた。なのに、私が入学したとき、ソフトボール部は同好会になっていて部員もゼロだった。

そのあと野球部の練習を見に行って、マネージャーをやろうと決めた。
(STORY14:「あきらめない」から)

この女子マネージャーさんが野球部の練習を見学しに行った時の部員数は5名(三年生部員が4人、二年生部員が1名)5名では単独チームで出場できないので、他の高校野球部との合同チームで公式戦に出場することになります。野球が強いとか上手ではないとかいう以前に、9名にも満たない野球部の見学に行って「野球部でマネージャーをする」と決めて入部するんです。

 そして、時は進み3か月後、3年生が夏の大会が終わり引退すると、野球部の部員は2年生の先輩とマネージャーの2人となります。このままいくと一年後には先輩も引退し、選手がゼロ、マネージャーが一人の野球部となってしまいます。選手があってのマネージャーでもありますから、まあ廃部しても仕方ないよなぁという感じで秋までを過ごしていきます。

 しかし、このあと転機が訪れます。野球部の顧問の先生は学校の生徒会の顧問も務めていました。来年度に向け新しい生徒会の委員を決める冬に、ひょんなことから先輩とマネージャーの二人の野球部員は生徒会に入ります。そして、それまでは先輩とマネージャー、たった2人でできる練習も限られたなか淡々と部活動をする日々を過ごしてた環境が変わり、あることに気が付くんです。

 生徒会に入り、毎日10数名の生徒会役員と日々生徒会活動を過ごすうちに、一人では何もできないこと、仲間と協力して何かを成し遂げることの楽しさや達成感に気が付きます。やる気の気持ちの大切さや、仲間の大切さに気が付きます。そして春、部員が入部してこなければ野球部がなくなってしまう事態に気が付きます。

 9人いなければ野球の試合はできない。まず、9人部員を集めて夏は単独チームで公式戦に出場したい。その気持ちを胸にマネージャーと先輩の2人は部員集めを開始します。

はたして、2人の部員集めはうまくいったのか、この高校が夏の公式戦に出場できたのか、その後どうなったのか?

先が気になる方は、ぜひとも購入してください。


このお話しも含め、17つのストーリーがあります。選手、女子マネージャーが過ごしてきた、感じた、それぞれの3年間の高校野球物語をぜひとも一度目にふれていただきたいと思います。


2年半の部活動生活が、充実したものだったかどうかは、甲子園に行くことができたかどうかではなくて、一生懸命に部活動に打ち込んで何を得られたかではないでしょうか?
監修した岩崎さんが伝えたいこと、本のタイトルにもなっておりますが「甲子園だけが高校野球ではない」ということが実感できる一冊だと思います。


今も昔も、将来の進路、大学進学だったり就職だったり、はたまたプロ野球選手だったりと甲子園大会に出場し、活躍することで開けてくる野球選手としての道が用意されている部分もあって、高校生のいち部活動とは違う面を「甲子園」はもっています。

そのため、甲子園大会にレギュラーとして出場し活躍するために親元を離れ高校へ進学する「越境入学」をする選手も少なくありません。
野球強豪高校へ進学したところで自身が「甲子園大会」で選手として出場していなければ、自身の進路に何も影響を与えないわけですから、先の進路を見据えて、より自分が活躍できる場を求めて所属するチームを選択するのは、サッカー選手やバスケットボール選手の移籍同様、野球選手にとっても重要なことでしょう。


高校野球が「いち高校生の部活動」ではない過熱ぶりは野球人口が減少の一途を辿る現在も続いております。
現在ご活躍中の早稲田実業高校の清宮幸太郎選手などは高校入学前から注目され、高校生離れした打撃の記録が頻繁にスポーツ紙などで掲載されております。

(野球に限ったことではありませんが)テストの点数ではなくアスリートとしての技量を磨き、高校野球の選手として華々しい活躍をして進路を得られる、いわば生まれ持った才能で自身の進路・就職の道を切り開くことになんら問題はないと思いますが、それを話題にし、本や雑誌、テレビ番組が高校野球を商売としていることも紛れもない現実です。

「甲子園大会」というブランドが高校野球を部活動の枠を超えたものにして、本来の「スポーツとして野球」がなんだったろう?とぼやけがちになる昨今ですが、高校生たちが日々の練習に励むのは、甲子園大会に出場することではなく違うところにあるのではないかということを岩崎さんは終わりにふれております。


 数あるスポーツのなかのひとつとして「野球」を始めた選手がほとんどだと思います。プロ野球選手になって何億も稼ぐぞ!と、始めから考えて野球を始める子供はいないのではないでしょうか。本のタイトル「甲子園だけが高校野球ではない」どおり、単純に小さな頃から野球を始めて「野球が好きだから」野球を続けている野球少年・野球おやじの数の方が多いはずです。

イレブンにいらっしゃるお客さんも大半は野球好きな方です。(野球専門店ですから当たり前ですね)甲子園に出場した選手や、たまにプロ野球選手もいらっしゃることがありますがほんの一握りです。

 お昼ご飯を食べたあとに会社の前でキャッチボールをしたり、お仕事の合間にバッティングセンターへ行ったり、早朝の朝野球の試合をしてから出社したりと、年間の試合数が100試合を超え、履歴書の職業欄に朝野球と書いてしまうような、野球愛が身体からにじみ出ている方もまれにご来店されます。

話が少々それましたが単純に「高校野球が好きな人」に甲子園大会が始まる前に読んでいただきたい一冊です。
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