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洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意(宮本慎也)東京ヤクルトスワローズヘッドコーチが語る、長く野球選手でいられる秘訣とは?

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「洞察力」弱者が強者に勝つ70の極意(ダイヤモンド社)現東京ヤクルトスワローズヘッドコーチ 宮本慎也著 表紙 「洞察力」弱者が強者に勝つ70の極意(ダイヤモンド社)現東京ヤクルトスワローズヘッドコーチ 宮本慎也著 裏表紙

洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意(ダイヤモンド社)宮本慎也

1,400円(税別)
「洞察力」とは目に見えない部分を見抜く力です。
野球と洞察力というは一見あまり関係がないように思えます。
しかし、長い間プロ野球選手として活躍して来た宮本さんが、野球選手にとって洞察力がいかに大事かを語られています。

洞察力の目次(書籍より)


はじめに

第一章:一流 ~一流と二流を分けるもの~
・大学で変わった野球観
・一流は普段の生活から一流
・一流に通じる言語感覚
・古田敦也さんの思考回路
・臆病であることが成果につながる
・勝負強さの原点とは
・「オフは仕事を忘れろ」のウソ
・最年長選手の原動力
・個人的関係で仕事は左右されない
・超一流のイチロー流
・「上手」だけでは一流ではない

第二章:プロ ~プロフェッショナルの仕事とは~
・「体験」と「経験」の差が結果を左右する
・プレッシャーの正体とは
・大きな目標と小さな目標を使い分ける
・「ロールモデルを持つ」が成長の始まり
・目配り、気配りが成長を支える
・時には常識を疑え
・数字との戦い方
・プロが迫られる孤独な決断
・験担ぎは気持ちのコントロール
・異文化コミュニケーションの鍵
・活躍する外国人選手が持つ「共通スキル」
・プロフェッショナルは言い訳をしない
・年俸交渉に感情は持ち込むな

第三章:変化 ~変化を続けられたものだけが生き残る~
・変化するときは「ゼロ」からの勝負
・一つの転機が人生を変える
・配置転換を受け入れる
・海外ではスタイルを変える覚悟を
・「欲」が変化の原動力
・読書が教える先人の知恵
・衰えを受け入れる

第四章:成長 ~成長する人、しない人の小さな違い~
・戦力外と一軍定着にある意識の差
・「狂気」「やんちゃ」は才能の一つ
・言い訳は進歩の敵
・上達に近道なんてない
・本番に強い選手、弱い選手
・スランプの唯一の克服法
・有言実行にこだわってはいけない
・結果が出ないのは努力不足か
・マイナス思考は悪くない
・鍛えるべきは「体・技・心」
・集中力の鍛え方
・洞察力の鍛え方
・質の高い睡眠が集中力を高める
・チームに必要な個人の自主性
・時間をマネジメントする
・オフの時間の使い方
・ひらめきが訪れる瞬間
・(特別コラム)二刀流の答え

第五章:役割 ~自分の役割を見つけ、果たす~
・代打は神様か
・組織に不可欠なムードメーカー
・チーム運営での役割の重要性
・点がつながって線になる
・それでも目指すべきは「主役」
・日本代表キャプテンの役割

第六章:指導 ~結果を出す指導者の言動~
・指導者が持つべき言葉の力
・育成という言葉が独り歩き
・チャンスは平等ではない
・部下は上司を観察している
・名監督が持つ度量
・相談者の利益より大局観を
・兼任コーチの果たす役目
・変化する勇気を持て
・予想外の飴と鞭?
・鉄は熱いうちに―部下を叱る鉄則
・優しい父と厳しい母の存在
・受け売りで始まる技術習得

第七章:組織 ~勝つ組織の必然性~
・外部の血が組織を変える
・勝負ごとに定石はない
・日本代表という組織に必要な視点
・キャプテンは必要ない

おわりに


本書「洞察力」で宮本さんが伝えたいのは自分の体への洞察力


数多の自己啓発の書籍がありますが、本書で宮本さんが特にこだわっているのは自身のことを正確に把握することが大事であること。
すなわち周りの人、周りの環境の中で、自分がすべきこと、自分ができることがわかること。
つまりは「自分自身の洞察力」を持っていることが大事であるとお考えではないかと感じました。

「心・技・体」という言葉があります。
並べる順番はそれぞれの作者によってまちまちが、宮本さんはまず「体」であると述べられております。

「洞察力」に長けている者が長く現役プロ野球選手を続けることが出来る


(洞察力P140より)
鍛えるべきは「体・技・心」

人間にとって大切な三つの要素として「心・技・体」という言葉がある。
精神力・技術力・体力を表す言葉で、スポーツや武道の世界で使われることが多い。
「心・技・体がそろって初めて力を発揮できる」という表現を、一度は耳にしたことがあるはずだ。
それでは「心・技・体」のどれから鍛えていけばよいだろうか。
私は順番が異なると考えている。
並べ替えるのなら「体・技・心」の順番となる。
もう少し細かく分類するのなら、「心(半分)・体・技・心(残り半分)」の順番になると思っている。

(本書にて理由が続きます)

「心・技・体」という言葉の順番を変えるだけでなく、「心」の部分を二つに分けて一番最初と一番最後に当てはまるという考え方は斬新でした。
のちの説明でそれが明らかになるわけですが、一番目に「体」を持ってきつつも、あくまで心の持ちようが大事なので、言い換えて「心⇒体⇒技⇒心」としております。
文中を通して、心のありようと体力は連携していることが伝わる内容でした。
体力に余力があってこその平常心であり、平常心を保つための睡眠であったり日々の生活をどう過ごすかなど、宮本さんの考える「洞察力」の身に着け方は日常にあるものであって、非日常な生活にはないことが説かれています。

ここに気が付ける選手と気が付けない選手の考え方の差が、毎年年末に放送される「戦力外通告」を受ける選手とプロの世界において長く一軍で活躍できる差に表れていると感じる面もあるとのことでした。
すべてのプロ野球選手に言えることは、他者にはない優れた身体能力が認められてプロの野球選手となっている。
しかしプロ選手としての「洞察力」に長けているものが長く現役選手を続けることが出来、「洞察力」のない選手は自身のパフォーマンスを存分に発揮する前に引退してしまう。
その感性がない選手は戦力外通告を受けて初めて自分に足りなかったものに気が付くことになると述べております。

宮本さんの野球に対する考えがビジネスにも活かせる


あとは「常識にとらわれないこと」を重要視されている点も強く印象に残りました。

野球において「過去の基本」と「現在の基本」は一緒なのか?
「現在の基本」と「未来の基本」が一緒なのか?

「常識にとらわれることの弊害」についてはこと細かに述べており、この辺りがビジネス誌である「ダイヤモンド」さんで長く連載されているのかと思います。
また、一話完結となっていることもあり読みやすいです。

野球選手としてはホームランをたくさん打って活躍された選手ではありません。
守備の名手として、打撃に関してはバントの名手として、華のある選手へのつなぎ役として、野村スワローズの黄金時代を長きにわたり支えてきた宮本さんの野球に対するお考えが、ビジネスの中にも活かされるという視点で書かれておりますが、これは野球選手にとっても生きる話です。
記録に残る活躍ができなくてもプロ野球選手として長く活躍できた経験は当然、アマチュアの野球選手にも当てはまる部分があるわけです。
そこのあたりに興味のある方にもおススメです。
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