なぜ内野手のグラブは小さいのか?
野球グローブの外野手用と内野手用の違い「内野手用グラブ編」
外野手のグラブが大きめなら、なぜ内野手のグラブは小さいのか? について。
内野手用グラブと一口にいっても、外野手用グラブ同様大きさやポケットの深さも様々です。
そもそも、内野を守るとは実際にどんな打球が飛んでくるのでしょうか?
バットの規格変更
野球の歴史、バットの規格変更にふれちょっと前から振り返って説明してきます。
バットの軽量化と年々増すバットの反発力に規制をかけることになります。
2001年、それまでの金属バットが”軽すぎる”ということで高校野球で使用される金属バットは900g以上という新たなルールが改正されました。
結果、重くなったバットをしっかりと振るために筋力トレーニングを取り入れるチームが増え、プロテインに代表されるように、食事や栄養学の見知からアスリートとしての身体作りという考え方が浸透しました。
近年体格に恵まれた選手が増えた結果、重くなったバットもなんのその、打球が速くなりました。
内野手のグラブニーズは軽さとフィット感
速い打球に対応するために内野手のグラブニーズがどう変わったか?
早く低いゴロに素早く反応するためにグラブの”軽さ”が追求されるようになりました。
そして、5DNAに代表されるようにグラブと手との一体感を出すためにグラブの”フィット感”も同時に求められるようになりました。
守備用手袋やフィンガーガードなんかも、使用することでグラブと手の一体感を増してくれるアイテムですよね?
近年は日本人選手でもMLBで活躍する選手が多く出る時代となったのはトレーニングや食事、栄養学の進化が大きいと思います。
打球が速くなったことで、内野手用グラブに軽さとフィット感を求めるようになりました。
軽さとフィット感を求めるが故に、大きいグラブは実際にはそれほど重くなくても先端が長い分、素早くグラブを捕球位置に出すには動きの妨げになるため、外野手のような大きいグラブは扱いにくいです。
結果、手の延長のような大きさのもので、強い打球、多少ポケットからずれてもグラブの形状でポケット付近に収まってくれる形状
が、早い正面のゴロに対し安心して対応できるんだと思います。
ゆるーい打球の処理がしやすいグラブ
初めのうちは大きすぎず小さすぎないと自分が感じる、大きさのグラブをオススメいたします。
そして上手い選手とそこそこ上手い選手の差。
この差が浅いグラブもそつなくこなせる差なのかもしれないと感じる、その境目はどこかと。
社会人野球や大学野球、プロ野球のテレビ中継などみてて感じるのは、ゆるい打球の処理が上手な選手は、本当に上手だと感じます。
そこそこ上手い選手は、平凡なゴロはきっちりと捌き、強いゴロも上手くグラブに収め軽快なプレーをするのですが、さらにその上を行く選手は簡単な打球でも難しい打球のどちらでもない、ゆるーい打球の処理が丁寧だなと感じます。
ゆるーい打球なので誰でも捕ることができるボールなのですが、すぐに投げないと内野安打でセーフになってしまうような打球を、何事もなかったかのように余裕をもって捌いてます。
派手さがないのであんまり目立たないのですが、グラブがボールを握らないで触ったと思ったら投げてる素早い動き、こういうプレーをしやすいために浅いグラブもあったりします。
内野手用グラブは選手のこだわりやプレースタイルで実に語り尽くせぬくらい多数あって中々”これ”と一つだけオススメできません。
初めのうちはいろいろと質問をお伺いしながらお薦めできたらなと思いますので、ぜひとも、メーカー推奨の大きさにこだわらずにグラブをご覧頂きたいと思います。
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