グラブの皮革にコシがあり、内芯が硬めなので「丈夫で長持ち」なグラブ。
高校生が日々の練習で使用するのに適しています。
内野手としてプレーする際の、正面のゴロ打球がさばきやすいポケット深めで人差し指と中指、親指の三点でボールを掴みに行く形状のモデル。
さらにグラブに手を入れる箇所(グラブの手入れ感)が小さめで手にフィットしやすい構造です。
この手にピタリと馴染むフィット感により、グラブの中での手のあそびが減り実際の重量よりも軽く感じる設計になってます。
田中広輔モデルの商品概要
高校野球対応、硬式野球セカンド・ショート用グラブ
広島東洋カープ田中広輔モデル
メーカー:アシックス
利き腕:右投げ用
カラー:ブラック×ライトブラウン
品番:BOGNN3+
使用皮革:GSグランドレザー
本体重量:530g
サイズ:6
本体価格:60,000円+税
田中広輔モデルの特徴
・ボールをしっかりとつかむことを意識した形状
(人差し指と中指の付け根あたりにボールを捕る場所ができる)
・セカンドやショート用のグラブとしてはグラブ内部の芯材が硬めの印象。
強い打球でグラブが弾かれないためにそうしたかわかりませんが、高校生が使うグラブとして考えると
①形ができた後に型崩れしにくい
②しっかりしたつくりなので「長持ち」する
田中広輔モデルはこんな選手向け
セカンドやショートをはじめたばかりの選手におススメしたいです。
なぜかというと多くのセカンド・ショートのプレーイメージと言えば、
①同じ内野手でもファーストやサードは自分の守備位置から前後に動くことが多いポジションですが、セカンド・ショートは自分の守備位置から左右に動くことの多いポジションです。
②連係プレーの際にはボールを捕球してから素早く送球をしなければならないことも多々あるポジションでもあると思います。
①の理由から、横の速い打球をとるためにできるだけ軽いグラブ
②の理由から、ボールの握り替えを素早くできる浅めのグラブ
①②より、
セカンド・ショート用のグラブは、同じ内野手のサード用と比べて小さめ(グラブの重量を少しでも軽くする)でポケット浅めのグラブ
という形状がいつのまにかセカンド・ショート用グラブの認知として一般化され、大手の野球メーカさんのカタログをみると
・素早い球離れに対応した「浅くて広めのポケット」
・コンパクトな形状でセカンド・ショート用モデル
という表記が当たり前とされてきましたが、技術的に劣る中学生や高校生のセカンド・ショートのポジションの選手がグラブに求める機能が果たして本当にそうでしょうか?
田中広輔モデルの気を付けてほしい所
プロ野球やトップアマ(社会人野球・大学野球の全国大会常連チーム)であれば、上の①②が当てはまるのかも知れません。
もともと各メーカーのグラブ形状はプロ野球選手がプロ野球の試合で実際に使用して得たデータを参考にしてに作られてます。
プロの世界では0.1秒の時間差でアウトとセーフを分けることが多いため①②の要素がグラブに追求されていくわけですが、高校野球のレベルだとどうでしょうか?
高校野球のステージだと、ことボールを捕る、投げるだけでもかなり実力差があると思われます。特待生制度で野球の強豪高校に入学し、レギュラー争いを制し甲子園出場、目指すはプロ野球選手という体の選手には必要かもしれません。
しかし、学力で公立高校に一般受験で入学し、中学校まで野球をしていたから高校でも野球を続けてみようかなという気持ちで野球部に入部する選手で①②が必要なのか?選手の技量によって求めるもの、順番は違います。
実際に、高校野球の支部予選でよくみられる光景ですが、正面のゴロ打球に対してバウンドを合わせるのがうまくない選手、捕るには捕るが、上手な選手でも難しいバウンド位置で捕球したり、2本の腕を使って捕球できない選手がいます。
捕りやすい位置で捕球できない選手は、捕球できずグラブで弾いたり、そのままボールに触れず外野まで転がることが多いのです。
仮にグラブで捕球できたとしても捕球時に身体のバランスが崩れているため、ボールの握り替えもままならず、選手の投げやすいリズムでの送球でもないのでファースト送球が暴投、内野ゴロでワンアウトとれるケースがアウトも取れず、暴投の間にランナーが2塁まで進塁とピンチを迎えることがしばしばあります。
このレベルの選手に小さくてポケットの浅いグラブが使いこなせるとは思いません。
セカンド・ショート用グラブの定義付けは、大手メーカーの野球カタログで「セカンド・ショート用グラブ」「サード用」「外野手用」「投手用」とそれぞれポジション別に記載しプロ野球選手もしくはトップアマレベルを基準としています。
気を付けてほしいのは、中学生や高校生の段階、選手個々のレベルに差がある世代のことは考慮されていないところです。
初心者から中級者レベルの選手にとって、野球カタログの区分けが必ずしも正しくはないということ、だから対面販売のスポーツ店が、多くのユーザーさんにご支持いただいているのだと思います。
連係プレーがどうであるとか、間を抜ける横の強い打球への対応だとかという機能は、確実にワンアウトを取れるプレーが身についた「安定した守備」を身につけた選手が次へのステップアップとして考えることであって、セカンド・ショートをはじめたばかりの選手は「自分への打球をしっかりと捕球する」「外野からの中継をしっかり捕球して、正確に次の野手へつなぐ」ためのグラブを選んでほしいと思います。
田中広輔モデルのポイント
自分のレベルにあったグラブ選びをすることが大事です。
さらに近年では、プロ野球選手でもスワローズ山田哲人選手や菊池涼介選手といったセカンドの名手「世間でいうセカンド用の大きさ」は使用しておらず、両選手とも内野手としては大き目、一般的にサード用と呼ばれる大き目の内野手用グラブを使用しております。
すなわちグラブはポジション別に記載されていることがカタログ上多いですが「あてにならない」ということを覚えておいて損はないはずです。