ミズノ社の最高級モデル「ミズノプロ」のグラブでさえ、経費削減のため現在は中国製となっております。(オーダーグラブは除きます)
しかし、今回のこのミズノプログラブは、プロ野球選手のグラブを手掛けている兵庫県の波賀工場でつくられた「グラブ」です。
グラブ生産も機械化が進みグラブ皮革の鞣しや裁断が機械で行われたとしても、グラブの革と革をミシンで縫製しパーツを組み立てて、ひとつのグラブにするのはすべて人の手作業で行うものです。
国内生産の証として、グラブの内側には「耕作」の刻印がされております。
ミズノ社で現在、プロ野球のグラブを手掛けている職人「岸本耕作」さんの管理下の元、ひとつひとつの工程を熟練された職人さんがつくりちゃんとチェックしてますよということを表すものです。
ここがポイント)
①流れ作業で生産される海外製とミズノ波賀工場で作られたグラブの違い
グラブ皮革の裁断・革を適度な厚さにする革を剥く・グラブ縫製・組み立てなど、グラブが完成するまでに10以上の工程があります。
日本の熟練工はひとつひとつの工程間で、皮革の状態によって修正や微調整をします。(天然皮革ですから同じ物は2つとないため)
一方、海外製はグラブの熟練工が少ないため工程段階での手直しが徹底できません。
マニュアルどおりの海外製と、グラブ名人の岸本さんが管理しながら出来上げる波賀工場製では同じ材料で作ったグラブでも仕上がりに大きな差があるのです。
②イチローモデルがいつまでつづくのか?
50歳迄現役続行するとは言っても、ミズノがイチロー選手の引退までイチローモデルを作り続けるどうかわかりません。
ましてや今回のような波賀工場作成の「丁寧なグラブ」が毎度作成されるかと考えるとまさに購入されるなら「今」だと思えなくもありません。