基礎から学ぶ! スポーツ栄養学(鈴木 志保子)ベースボール・マガジン社
基礎から学ぶ! スポーツ栄養学(鈴木 志保子)ベースボール・マガジン社 。スポーツをする人もしない人も必読!
基礎から学ぶ! スポーツ栄養学(鈴木 志保子)ベースボール・マガジン社
1,600円(税別)
【こんな方にオススメしたい一冊】
「トレーニングのことはもちろん、自身の食事のことも気になるアスリート」
「毎日、一生懸命練習するお子さんを、応援したいお母さん」
「選手が最高のパフォーマンスを実現するためのサポートをしたいマネージャーさん」
プロテインブランド「ウィダー」を手掛ける森永製菓さんにずばり、
「日々トレーニングを積むアスリートたちは普段、どんなふうに食事に気を配ってるんですか?」
と尋ねたところ、弊社担当のT氏が紹介してくれたのが、この1冊
タイトル:基礎から学ぶ スポーツ栄養学
著者:鈴木志保子
出版社:ベースボールマガジン社
著者の鈴木さんは2008年北京オリンピック 女子ソフトボール日本代表チームに帯同、日本女子ソフトボールチーム悲願の金メダル獲得を食事の面からサポートされた方です。
今日の「スポーツ栄養学」という分野のパイオニアで、現在も神奈川県立保健福祉大学、保健福祉学部栄養学科の教授としてご活躍されております。
さて気になる内容ですが、スポーツをしていない一般人にも是非とも読んで頂きたい内容が盛りだくさん。
①ダイエットをしている方が特に敬遠される「炭水化物(糖質)」や「脂肪(脂質)」の重要性
健康的に体重を落とすにしても、トレーニングを積み重ね、パワーアップや身体を大きくするにしても、炭水化物、脂肪は身体にとって必要な栄養素であること。
きらわれものの脂肪は身体にとってどのような役割を果たしているかや、たんぱく質に偏った食事をすると実は・・・のデメリットなど。
確実にやせるためには、実は炭水化物は必要であることなど、素人考えの炭水化物ぬきダイエットのデメリットをわかりやすく解説。
(芸能人やトップアスリートの炭水化物抜きダイエットはちゃんと専門家がサポートしている)
②体重を増やすために無理して「たくさん食べる」ことをしても、体重は急に増えない人はたくさんいる
人それぞれの体質を考えて栄養を取り入れていかないと(それぞれにあった順序にそってやらないと)「こんなに食べているのに体重が増えない」どころか、逆に体調に弊害を及ぼしたりすることがあるということなど、やみくもに食べるのではなく「自分にあわせた」食事の仕方が記載されております。
③本のタイトル、スポーツ栄養学と明記されているように
一般人とアスリートでは、一日に使うエネルギー量が全然違うし、さらに一口にアスリートといっても競技によって求められる身体能力が全然違う。
陸上の「短距離選手」「長距離選手」「投てき種目」など陸上競技といっても
それぞれの競技によっても求められる体格や筋力が違うし、野球の場合でも「投手」と「野手」、「4番打者」と「2番打者」などポジションや打順によって要求されるものが変わってくるかもしれない。
鈴木さんのスポーツ栄養学ではこの部分を重要視しております。
「毎日は運動しない人のごはん」と「激しく身体を動かすアスリートのごはん」では、
1「食べる量」も
2「食べ方(食事や補食の回数)」も
3「食べ物」も
違うし、「育ち盛りの10代」と「働き盛りの40代」と年齢によっても当然ちがう。
一般人よりもたくさん食べればいいようだけど、じゃあどのくらい多く食べるの?
一日に、どんなものを何回たべるのか?
アスリートは何か特別なものを食べなければならないの?
などの疑問に思った方はぜひとも読んで頂きたい、この疑問を解決できる目安になる内容が含まれております。
④激しい運動によって身体は疲れていますから、筋力アップだけではなく疲労を早く回復するための食事についてもわかりやすく記載されてます。
疲労の蓄積はベストパフォーマンスを発揮できないだけではなく、大きな怪我を発生させる要因になります。
寝れば疲れはとれるから大丈夫と思った方、疲労は肉体だけではなく内臓にもあることを思い出してください。
年齢を重ねると太りやすくなるのは運動不足だけではありません。
「内臓の疲労」によって食べたものが効率よく消化されていないからかもしれません。
働き盛りのお父さん、お母さんなど疲れの原因は内臓?と気になる方にもオススメな内容が記載されております。
一通り読んだ感想は、スポーツ栄養学というタイトルの書籍ですが、スポーツをしない人の食事にもふれてます。
この一冊を読んだ上で食事の大事さを理解され、プロテインを含むサプリメントを食事や補食に取り入れていくのと読まないで取り入れていくのでは大きな差が出る一冊。
サプリメントのメーカーであるウィダーのT氏が、弊社の「アスリートはどんな食事を~」との問い合わせに対して「まずこの本を読んで下さい、だいたいのことはこの一冊でわかります」とサプリメントに肯定的ではない鈴木志保子さんの著書を紹介してくれました。
T氏のお心遣いにも感謝したい一冊です。
鈴木 志保子 ベースボール・マガジン社 2008-05-01
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