メジャーリーガーも使用する楕円形グリップの感覚を自分のバットでも体験できるグリップリップ
アメリカで「グリップリップ」のような、グリップエンドに加工するための後着けゴムグリップ商品が売れているそうです。
アメリカでじわじわと出てきたそもそもの原因は、金属バットの反発係数に規制がかかり、金属の材質や性能で差を出すことが出来なくなり、「金属バットも木製バットと同じくらいの反発係数にしてください」となったことに由来すると考えます。
(高校生の国際大会でもほとんど木製バットです)
理論上、木製バットも金属バットもボールを打った時に飛ぶ飛距離が同一となると、他社との差別化を図るためにはバットの材質による開発ではなく、バットの形状でバットの性能差を出そうと発想をシフトできたのは、商売において貪欲なアメリカらしい発想だと思います。
グリップNリップトリガーを付けるとバットをしっかり握ることが出来る
画像をみていただくとおわかりいただけると思いますが、ミツワタイガーさんでも発売中のJグリップと称した、独特の楕円形のグリップエンドの形をしたメーカーのバットに近い形状にすることができます。
この形状での感覚は実際にバットを振っていただくしかないのですが、従来の円方からこの楕円形の形状にすることにより、通常の形状のバットとは違う手首の自由度が発生します。
また通常のグリップエンドだと気になっていた手のひらとバットの浮き具合が解消され、しっかりと「バットを握っている感」を得ることが出来ます。
また、バットを握る手がしっかりするので、小指への怪我が軽減ざれそうです。
グリップエンドを自分好みにできるグリップNリップトリガー
近年のバッテイング理論によると、パワーヒッターも好んでタイカップ型のグリップエンドのバットをしようするとのことでしたので、現在お使いのグリップがしっくりこない方へ一度お試しされてはいかがと思います。
昨年までは楕円形グリップのバットは一社の独占であったようですが、これからは自分のお好きなメーカーのお好きなバットをカスタマイズすることが可能です。
売れ筋のバットは大概決まっておりますが、グリップエンドを自分好みにすることで自身だけのオリジナルバットを手にすることが出来ます。
昨年よりイレブンでも販売を始めた大好評のカラフルグリップテープ
「リザードスキンズ」との併用で、オリジナルカラーのバットを手にすることも!

「リザードスキンズ(LIZARD SKINS)」雨の日の試合でも滑りにくくなる、最強のバット用グリップテープ
気になる方は是非とも一度、お試しくださいませ。
グリップリップは日本の野球界(硬式・軟式野球)で使用できるか?
この「グリップリップ」が日本の野球界(硬式・軟式野球)で使用できるか確認しました。
販売代理店に確認したところ返答が曖昧だったので、軟式野球連盟さんに確認をとりました。
2018年1月にご返答いただいたのが以下の通りです。
野球審判員マニュアル第三版より
6.コブバット
グリップ部分に意図的に取り付けた簡易グリップ(“コブ”)は、3.02(a)の「バットはなめらかな円い棒であり」に抵触すると判断し、認められない。たとえば、テープをバットの握りの部分(端から18インチ)に巻くことは許される(3.02(a))が、テープを何重にも巻いてコブ(第2のグリップ)を作ったり、凹凸のあるテープを巻きつけたりすることは認められない。また、リング状のものをグリップエンド代わりにつけたり、バットを削って二つのコブを作ることも認められない。
従って、グリップNリップは野球用具マニュアルに抵触する恐れがあるということでした。
そこで野球用具マニュアルに沿って考えると、グリップが独特の形状をし、左右対称のなめらかな円筒形ではないミツワタイガーさんの「Jグリップ」も「コブバット」のルールに抵触しているのではないかということで再度問い合わせしたところ下記のような回答を頂けました。
(軟式野球連盟の)本連盟技術委員会に確認をしましたが、下記および添付の通りとなります。
そもそもバットに装着するタイプのものは使用不可との事です。
以上、ご確認いただきますようお願い致します。
なお、高校野球連盟の先生にも同様の問い合わせをしていただいところ、「ダメではないが・・・・」と。
使用禁止の明確な記載はないけど軟式野球連盟さんと同様で「野球用具マニュアルのコブバットに抵触する可能性はあるよね」ということでした。
ですので、中学生・高校生で「軟式野球連盟」もしくは「高校野球連盟」に所属されている、学校やチームで公式戦での使用は必ず確認してから使用されることをおススメいたします。(2018年11月現在)
※ソフトボールのバットはもともとタイカップ式のグリップエンドは使用できないルールのため確認しておりません。
※ファーストピッチのソフトボール競技ではグリップエンドの形状についての規定があるため使用は不可です。