2018年イレブン中学校野球教室を開催
かれこれ10年以上になりますが、今年も池山隆寛イーグルス二軍監督、真中満スワローズ元監督、三木肇スワローズチーフコーチ、によるイレブン中学校野球教室を開催させていただきました。
今年も100名近い、札幌と石狩の中学生にご参加いただきました。
三木チーフコーチによるゴロ捕球の実演
スワローズ三木チーフコーチがゴロの捕り方、グラブの出し方の実演をしてくれました。
①ボールの正面に入る
プロ野球選手が使用する人工芝や手入れの行き届いたグラウンドでプレーするならいざ知らず、中学野球部の選手たちが使用するグラウンドは凸凹であるのだから「ゴロはいつイレギュラーバウンドするかわからない」と考えて守ることが必要。
ボールが不規則に弾んだ時に正面にいてボールを見てあげると、イレギュラーをしたゴロがあっても対応できるゴロがあるということでした。
②ボールを捕る少し前にグラブを出してゴロを待つ
三木チーフコーチによると、中学生選手はゴロを捕るときのグラブの出し方が遅い選手が多いということでした。
自分のところにボールが来ることが予測できるノックでなら、グラブの出し方が遅くても捕球が間に合うかもしれないが、実戦で打者の打った速い打球を捕ることは難しいのではということでした。
③ゴロ捕球のポイントは転がってくるボールの上がり際(ショートバウンド)でとると捕りやすい
緩いゴロであればとりやすくても、速いゴロはボールの上がり下がりを一目で判断するのが困難となってきます。
ボールの上がり際、バウンドして転がってくるボールは地面につけば上がるのみなので、まずそこで捕球することを心がけることが大事なのだそうです。
普段の練習や試合で転がってくるボールすべてをショートバウンドで捕球できるわけではありません。
取りやすく捕球するためにボールの落ち際だったり、さがったりして捕球することの方が多いかもしれません。
しかし、普段の練習では「まず、ボールの上がり際で捕ることを意識して⇒捕れないなと思ったら下がったり⇒ボールが高く跳ねたところでとったりする」ように心がけてほしいとのことでした。
ショートバウンドでボールを捕球するためには
・グラブを地面に近いところまで下げなければならないことと(姿勢が高いとグラブが地面に届きません)
・転がってくるボールに対して前進してとらなければならないこと(引き姿勢ではショートバウンドのボールはとりにくいです)
守備が上手になるためには、難しい技術を覚えていくよりもミスを減らしていくことだそうです。
捕れるボールをしっかりとって、投げたいところにきっちりと投げることが出来ることの精度を上げていくうちに、守備は上手になっていくもののようです。
真中監督 リズム感とバランスよく身体を動かすことが大事
真中監督からは、そういう動作をリズム感とバランスよく身体を動かすことが大事であるというお話をしていただきました。
ミスはリズム感の乱れ、テンポが悪くなることから生まれるそうです。
バッティングにおいてもタイミングが合えば、自分のフォームで強い打球を打つことができるし、逆にタイミングを合わせられないと普段きれいなフォームでバットを振れていても、バランスを崩されて強くボールを打つことが出来ない。
野球選手はリズムとバランスが大事であるということでした。
池山監督 野球が早く上手になるのは「丁寧」にやること
池山監督からは、野球への取り組み方の話をしていただいたように感じます。
特にお話しいただいたのは「丁寧にすること」でした。
野球の守備の練習において「キャッチボール」、つまりボールを投げるということは自分の動かしたいように身体を動かして投げることのできる練習である。
自分のイメージ通りにプレーができる練習であるのだからこそ、「丁寧にボールを投げること」が大事なのだそうです。
野球が早く上手になるのは「丁寧」にやることだそうで、かつてイーグルスでプレーしていた田中将大投手も基本的な練習ほど丁寧に練習していたそうです。
毎年野球教室の講師としてお話ししてくださる、池山さん、真中さん、三木さんの希望は、イレブン野球教室に参加した選手の中から、将来プロ野球選手として自分たちの前に現れてくる選手を楽しみにまっているとのことでした。