10月7日(土)の野球ドリル
ペナントレースも終わり、ドラフト会議も間近に控えた時期ですがこの時期は各球団が戦力外通告を選手に通達する時期となりました。
「戦力外通告」とは来季に同選手とは契約を結びませんという通達、企業でいうところのリストラであるわけです。
さて、プロ野球選手を引退した後の就職先として一番多いのはどういった職種でしょうか?
答え
15年ほど前に調べた時には、プロ野球選手の平均在籍年数は約5年だったのですが、2017年現在では約9年と10数年で4年も選手の実働期間が伸びているようです。
15年前と変わったのは、育成選手制度が導入されたことや日本プロ野球から独立リーグへと移籍が可能になったことなど、野球を職業として続けていくことのできる受け皿が増えたことが大きいと思われます。
さて、戦力外通告を受けた選手の第二の就職先としてもっとも多いのは「野球関係の仕事」のようです。
もっとも、コーチや監督、解説者などの職につける人はそこそこの実働年数を務め、実績のある選手に限られます。
多いのは、球団職員としてブルペンキャッチャーやスコアラー、選手スカウトやスポーツメーカー、大手スポーツ販売店などが約30%、個人経営で飲食店などを営む方が約30%のようです。
しかし、野球関係の仕事も入れ替わりの激しい職業ですから「定職」として考えるのは中々難しいようで、元プロ野球選手で野球関係の仕事に携われるひとは3%くらいのようです。
かつて、スワローズで監督をお勤めになられていた野村克也さんは、口グセのように「プロ野球選手でいる時間より引退した後の人生の方が長いのだから、引退した後のことを考えた生活を送るように」と選手たちにお話しされていたそうです。