10月5日(水)の野球ドリル
ランナーが2塁におり、2ボール2ストライクのケースです。
5球目を投じたボールを打者がハーフスイング。
ところが同時に2塁ランナーが3塁へ進む気配があったので、キャッチャーが3塁へ送球しました。
送球したところで、2塁ランナーすぐに2塁へ帰塁しました。
その後、打者のハーフスイングがストライクではないかと、キャッチャーは先ほどの投球に対して球審にハーフスイングのリクエストを求めました。
この時のキャッチャーのハーフスイングへのリクエストは認められるでしょうか?
答え
アピール権の消滅というものがあります。
野球規則7,10
本条規定のアピールは、投手が打者への次の一球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレイを企てるまでに行わなければならない。
とあります。
「ハーフスイングのリクエスト」と、「ランナーの盗塁」が別のプレイでアピール権の消滅ではないかという抗議がありましたが、バッターのハーフスイングとランナーの盗塁は同じ投手が投じた一球のなかでのプレーであるので、
投手が打者に対して次の一球を投じるまでのワンプレーとみなして、3塁へのキャッチャーからの送球後に再度、ホームにて打者のハーフスイングのリクエストに対して球審は答えなければならないと、なります。
「アピールプレイ」と「アピール権の消滅」いずれも知らないと、予期しない失点や、知らないとできない得点の仕方もありますので覚えておくとお得です。